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“木で家具を作る”
このありふれたことの中にはいろいろな要素が含まれています。 作る家具の形の事。使う木の事。技術的な事。表現の仕様。 これらが相まって1つの木の家具が生まれます。
材料はできるだけ住んでいる所に育った木を使います。
作る者がなじんでいる自然とそこで育った木は同じです。 これはすごく大切なことで、身近に木を感じ、加工する事で作り手は木に愛着を覚え、 作業に慎重な配慮をするのです。
仕上げは鉋です。サンドペーパーは使いません。
作る者にとって鉋は、木を理解する最も良い道具なのです。
削りながら音を聞き、指先の感覚が木の繊維の流れをとらえます。
心を澄ますとその木の生い立ちがわかるようです。